ポルシェ９６４のドライバーズマニュアルを紹介していきます。
●エンジンオイル・レベルは、定期的点検時に限らず、その合間にも定期的にチェックして下さい。
オイル消費量
約１．５リッターまで／１０００ｋｍ
●慣らし運転
慣らし運転について特に設定は設けておりませんが、最初の１０００ｋｍまではいくつか注意を払うことによって、エンジンの寿命と性能に影響を与えることができます。
精度の高い最新の製造プロセスを採用しているとはいえ、エンジンの使用を開始するにあたっては、稼動部品を相互に調整する必要があります。最初の１０００ｋｍまでは、特に必要なことです。
ニュートラルであれギアを入れた状態であれ、高回転で冷間時エンジンを作動させることはおやめください。
走行中はギヤをこまめに変えてエンジンの回転数が５０００r.p.mを越さないようにしてください。
必ずタイミングを見計らってシフト・ダウンするとともに、最も妥当な回転域をご使用ください。これはもちろん慣らし運転にとどまらず、以後の走行時にもいえることです。
●ブレーキパッドの磨耗
阿多らしいブレーキパッドには、「慣らし」が必要ですから、新品の間は、最大の磨耗力を発揮しません。わずかながら制動効果が低減するのを補正するために、最初の２００ｋｍまでは、大きな踏力を必要とします。これは、ブレーキ・パッドを交換したときにもいえることです。
●新しいタイヤの慣らし
新しいタイヤは、使い慣れてから得られる程のグリップを示しませんから、最初の１００〜２００ｋｍの間は特に注意が必要です。
●最高エンジン回転数
一般的な走行条件下であれば、指針がタコメーターの赤マークを指す前に高速ギアにシフトするか、減速する必要があります。速めにギア･チェンジをすれば燃料を節約することができるものです。
最高エンジン回転数に達すると、燃料の供給が停止します。これは加速時にエンジンの異常回転を防ぐものです。
１．ドア・ミラー・スイッチ
２．パワー・ウィンド・スイッチ
３．ヘッドライト・ビーム・アジャスター
４．ライト・スイッチ
５．ステアリング・ロック付きイグニッション／スターター・スイッチ
６．ターンシグナル／ヘッドライト・ビーム／パッシング・レバー
７．ホーン
８．ウィンドシールド・ワイパー／ウォッシャー・レバー
９．ハザード警告灯スイッチ
１０．電動シート・スイッチ
●キー
ライトが暗くなってきたら、同じ電圧のバッティーと交換して下さい。
放電したバッティーは、腐食性の液漏れを起こすことがありますから、皮膚や衣服に触れないようにご注意下さい。
１．爪や小型のドライバーでキー・ヘッドのカバーを引き上げて、使用済みのバッティーを取り外します。
２．市販されている。新しいバッティー（１．５Ｖ）を差し込みます。
古いバッティーを捨てるときは、環境保護を考慮して捨てて下さい。
３．左記のとおりにキーヘッド部を組み立てなおします。
●集中ロック装置
片側のドア・ロックにキーを差し込んでまわすと、左右のドアが電気的にロックまたは解除されて集中ドアロック装置が働きます。
ドアをロックすると、ロック・ノブ（Ａ）が完全に下がります。
ロック･ノブ（Ａ）を押し込むかロータリー・ノブ（Ｂ）をまわせば、左右のドアを室内から別個にロックすることができます。
ロータリー・ノブ（Ｂ）で片側のドア・ロックを解除すると、もう一方のドア・ロックも自動的に解除されます。
キーの閉じ込めを防止するため、運転席側のドアが開いているときは集中ロック装置は作動しません。
万一集中ロック装置が故障しても、左右のドアを開閉することができます。
ドアをすばやくしめる動作を３回閉める動作を行なうと、アラームシステムが作動します。
●集中ロック装置ボタン
センター・コンソールのところにあるイグニッション・スイッチがオンのとき、集中ロック装置ボタンを押すことにより、
左右ドアは電気的にロック、または解除されます。
ドアがロックされていますとボタンのライトが点灯します。
イグニッション・キーを抜いた状態でもドアをロックさせるために集中ロック装置ボタンを使用することが出来ます。
ロックを解除するときには、イグニッション・スイッチをオンにするか、ロータリー・ノブ（Ｂ）をまわさなければなりません。
●ドア
ドアは外側からはアウトドア・ハンドルを引き、内側からはインナー・レバー（c）を引くことにより開けることが出来ます。
●盗難防止装置
お車の盗難を防止するためにに、お事から離れるときには常に下記の手順に従って下さい：
・窓とサンルーフを閉めます。
・イグニッション・キーを取り外します。
・ステアリング・ロックを掛けます。
・グローブ・ボックスを閉じます。
・カブリオレとクルガでは、トランク・ルームに鍵を掛けます。
・ドアを確実にロックします。
●警報装置
警報装置は左又は右のドアがロックされたときに初めて作動状態になります。
この時、ロック・ボタン内のLED（発光ダイオード）がすぐに点滅し始め、装置が働いていることを示します。
車のドアがロックされていて、もしLEDが点滅しない場合、及び10秒後に二重点滅信号にならない場合は、警報装置は作動しません。
下記の項目が警報装置によって保護されます。
・ドア（集中ドア・ロック装置）
・エンジン・フード及びトランク・リッド
・グローブ・ボックス
・イグニッション（エンジン停止回路）
もし、上記のドア等が無理にこじ開けられると、警報ホーンが30秒間ほどなります。
それと同時に、室内灯とハザード・ウォーニング・ランプが5分間ほど点滅します。
警報がなったとき、LEDは二重点滅します。
ドア・ロックをキーで解除すると警報装置のスイッチが切れて、LEDが消灯します。
●緊急時の対応
集中ロック装置が作動しないときは、ドアをロックする動作を3回線り返して警報装置を作動させます。
LEDは二重点滅信号によってこれを表示します。
●パワー・ウィンド
左右のドア・ウィンドは、ドア・パネルにある「アップ・ダウン」スイッチで調節します。
助手席側のウィンドは、運転席側のフロント・スイッチで操作することもできます。
ドアが閉じているときは、イグニッション・キー位置が１（アクセサリー）か２（イグニッション・オン）の場合に限って、
パワー・ウィンドは作動します。
ドアが開いていれば、イグニッション・キーを抜いた状態でもパワー・ウィンドは作動します。
注意：
お子様などお車の操作に不慣れな方は、ウィンドを閉めるに際してけがをする恐れがあります。
わずかの間でも車両を離れるときは、予防措置として必ずイグニッション・キーを抜いて下さい。
●パワー・ウィンドの故障した時の操作
電動の駆動装置が機能不良を起こしても、次のように、ウィンドはマニュアル操作で開閉することができます。
１．スピーカーのトリム・パネム（Ａ）を手で回して取り外します。
スピーカー装備車の場合は、3個の取付ビス（矢印）をゆるめてユニットを取り外して下さい。
２．プラスチック製のフィルムに穴をあけます。ツールキットからクランクと六角レンチを取り出して、クランクを止まるまでレンチに押し込みます。
３．クランクをまわしてウィンドを閉めます。
４．クランクをはずし、スピーカーを取り付けて３個の取付ビスを締めます。このとき、スピーカー・ケーブルは、確実に接続してください。
スピーカーのトリム・パネルを所定の位置に取り付けます。
パワー・ウィンドの修理は、ポルシェ指定サービス工場にご依頼下さい。
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